ハンコは願いの象徴
青梅市の市の花である梅。
その小枝を3年かけて乾燥させ、可愛らしい装飾をつけて彫刻刀で名前を彫る。
自分だけの特別感に、心がときめく。
そんな体験ができるのは、
青梅の地で1930年に開業以来、地域の方を中心に多くの方に愛される「竹田印店」だ。
お店のHPにはこのように記されている。
「私たち日本人にとってハンコは、人生の節目を刻むとても大切なもの。
あなたを守り、幸せにするハンコがそこにはいつもある」
自分の幸せはもちろん、相手の幸せを願う贈り物としてもおすすめだという。
竹田印店では、月に3回程度「篆刻体験教室」を開催している。
「篆刻」とは、篆書体の文字をハンコとして刻むこと。
体験では初心者でも彫りやすい石を使用し、
通常「青梅の梅の小枝」の体験は行っていない。
小枝に文字を彫るのはかなり難易度が高いそうだ。
ただ今回、どうしても、他では手に入らない竹田印店ならではの「青梅の梅の小枝印」をこの店で体験してみたい。
そんな編集部のわがままを聞き入れてくださったのは、次期店主である阿部さん。
一人ひとりに真摯に向き合うお人柄が、多くの人に愛される理由だろう。
彫刻体験を教えてくださるのは、
笑顔がなんともチャーミングな間宮先生。
間宮先生は「黄綬褒章」を受章された「現代の名工」で最高の篆刻家。
数々の大会で輝かしい賞を受賞した先生の作品は緻密で繊細。
そんな先生の作品は、手で彫っているのが信じられないようなものばかり。
日本語だけではなく、曲線の多いアルファベットまで。
まるでパソコンから印刷したかのような作品には驚かされる。
手のひらに感じる自分だけの青梅
体験内容はシンプルで、先生の下書きに合わせて文字を彫り進めていく。
間宮先生と阿部さんがいうには、
この下書きの作業が一番大事だという。
ここがうまく行かなければ彫り進めるのもむずかしい。
ここは贅沢に「現代の名工」にお願いをして彫り進めていく。
彫り方は2種類あり、文字を彫って朱肉をつけた時に文字が白くなる「白文」、
文字の周りを彫って文字が赤くなる「朱文」。
ここは自分の好みに合わせて彫り方を決める。
「さぁやってみて。」と彫刻刀を渡され、一彫り、もう一彫りと彫り進めていくと、
だんだん自分の名前が浮かび上がってくる。
出来を確認するために一度判を押してみる。
小枝印を紙から離すとそこにはまだ少し不恰好な自分の名前。
ここからは押しては彫りの繰り返し。先生も手伝ってくださるので、初心者でも安心して体験できる。
しかも、現代の名工の技をすぐ近くで見られるとはなんと贅沢。
そうしていくうちに、試し押しの紙にはどんどん自分の名前が溜まっていき、徐々に整っていく。
確かに、通常体験で使用する石よりも硬い梅の小枝に文字を彫るのは少し難しい。
だがこれはこれで、良い味が出していてとてもいいのではと自己満足。
「ハンコは一人ひとり異なった使い方、異なった願いが込められているから」
と、丁寧に寄り添ってくれる、そんな空間で体験する小枝印の彫刻体験。
手のひらに収まる青梅の梅の枝、
何年もこの地で見守ってくれていたその木をこの手で感じ、
そこに刻まれる私の名前。
なんとも愛おしい。
商品購入について
竹田印店で、梅の小枝印の彫刻体験をする。
3,000円 購入後、お問い合わせにて日程を決定
内容
青梅の梅の小枝を使った彫刻体験
日程
2023年6月〜
毎月第1土曜日、第2土曜日、第4水曜日:10:30~12:00、13:30~15:00
※日程などはご相談ください。
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