暗闇の中で、誰もが自由になる
プロボクシング元日本ライトフライ級1位の実績を持つ村松 竜二(むらまつ りゅうじ)さん。交通事故と試合中の怪我で、左手首の障がいと右目の視力を大幅に失いながらもプロ人生を続けたキャリアを持つ。現役引退後に始めたボクシングジムには、視覚障がい者から子どもたちから脳性麻痺の影響で車椅子で過ごす人まで、本当に多様な人が通ってきた。
視覚障がいのお父さんの付き添いで来ていた少年が気づけばボクシングを始めて、今ではプロデビューを果たしたというエピソードもある。穏やかながらもしっかりと指導してくれる、強くて優しい村松さんは子どもたちの憧れなのだろう。素敵な絵が飾ってある。
こちらで体験できるのがブラインドボクシング。視覚障がい者も目が見える人もフラットに楽しめるようにと考案された。アイマスクを付けた暗闇の中、トレーナーが鳴らす鈴の音を頼りにパンチを打ちこむのだが、実際は鈴だけでなくリングから伝わってくる相手の動きの振動や呼吸すらも手がかりに腕を伸ばす。
実際に体験してみると、音の鳴る方向はなんとなく分かるが距離感が掴めない。それでもミットに当たると爽快な気持ちになる。視覚から自由になり、感覚や感性を基準に身体を動かすのは日常にない面白さがある。全盲の小学生のスパーリングを見せてもらったが、的確にミットに当てていく。視覚以外の五感のスペシャリストである視覚障がい者の凄みを少し感じることができるかもしれない。
自分の身体と向き合うブラインドボクシング、ぜひリングの上で体験してみてほしい。
商品購入について
ブラインドボクシングで、自分の身体と向き合う。
購入後、2ヶ月以内に体験(完全予約制)
2時間程度(準備含む)
2,000円(視覚障がい者は初回無料ですので、店舗問い合わせボタンからお進みください)
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