泥から誕生した、幻の泥染め技法 「黒八丈」
あきる野市の五日市でかつて盛んだった泥染めの絹織物「黒八丈」。
昭和初期に途絶えてしまったその泥染めの手法を独学で復活させた、創業79年の森縫合糸製造所。
「黒八丈」はヤシャブシの実を煮出して染料にし、泥に含まれる鉄分で媒染している。
黒八丈は、繰り返し染めることで黒に深みが増し、吸い込まれるような光沢が生まれていく。
その作り方は、とてつもない手間をかけた工程の上に誕生する。
ヤシャブシという実を染料に、鉄分の多い泥の中につけて媒染し、川の水でさらすという「泥染め」の染色方法。
川の砂利も混じる中、何度も繰り返し繰り返し泥染めを行うことで、白い絹糸が深みのある渋い黒色へと変わっていく。
季節によって調整しながら、暑い夏も、寒い冬も手を止めることなく黙々と作業を進めることで美しい商品になっていく。
薄いグレーは泥染めを10回ほど、濃い黒に近い色まで染めるには20回ほども工程を重ねないと色合いが出てこないという。
機械を使い、あっという間に出来上がるバッグにはできない、長い長い作業の上に完成する「泥染めバッグ」。
一つひとつ丁寧なものづくりだからこその愛着と、時間を経ても変わらない丈夫さが実現できる。
イベントなどに出店することもあるが、量産できないため直接あきる野市にある工房に買いに訪れる人も。
他では出会えない手間暇かけた「幻の黒」を、ぜひ体感してみては。
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「黒八丈」泥染めバッグ
「黒八丈」泥染めバッグ
33,000円
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