キャンドルストア「foglia」を営む牧 葉子さん。
「foglia」はイタリア語で「葉っぱ」を意味する。牧さんの印象は葉っぱというより、それを照らす太陽のようだった。
もともとアパレルブランドで働いていた牧さん。
牧
「私はお客様に一番近い、店舗での販売をする立場でした。価格の高い商品に対して、その価格に見合う価値を感じてもらえるかは、私たち販売員にかかっています」
高い売上目標を達成するため、奮闘する日々を送っていた。
fogliaを始めたきっかけは、5年前のことだった。
牧
「医師から突然、肺がんのステージ4だと告げられて。でも私、『死ぬときはいずれ訪れるし、しょうがない』って思っていたんです。だから人より動揺が少なくて、むしろ周りの人たちの方が『葉子ちゃん大丈夫?』って気を遣っていました(笑)」
牧さんは病気のことを知っても、慌てることはなかったという。それまでと同じように活発で、明るくふるまっていた。
そんな牧さんにも変化はあった。「やりたいことをして過ごそう」とアパレルの仕事を辞め、治療の一環で出会ったアロマセラピーへの関心を高めていた。
foglia 「オイル」各種
牧
「『香りを嗅ぐだけで、こんなに効果があるんだ!』って驚いて。治療目的だけでなく、少しでも多くの人の心身の健康をサポートするものになれば良いなと想い、嗅覚反応分析士の資格を取得しました」
より多くの人にアロマの魅力を届けるべく、アロマキャンドルの製法を学んだ牧さん。押し花やドライフラワーを使った、色鮮やかで視覚でも楽しめるキャンドルを販売している。
牧
「アロマの良さを知らない人に興味を持ってもらうためには、商品の見た目も大切だと思ったんです。実際、キャンドルのビジュアルが好きで買ってくれるという方も多くいます。
私もつくっているうちに、『今回はどんなデザインにしよう』とか『もっときれいなキャンドルをつくりたい』と思うようになって、どんどんハマっていきましたね。
最近では、キャンドルに使用するお花も育てるようになりました(笑)」
笑顔で語る牧さん。取材時の様子からは、余命宣告を受けているとは思えなかった。
牧
「この夏には孫も生まれるんです。その子を抱っこするのが、今の楽しみで。
まだまだ人生やりたいことだらけです。もっと素敵なキャンドルをつくりたいし、その他にも新しい商品を計画しています」
まさに太陽のような牧さんから、たくさんの愛情が注がれたキャンドルたち。いっぱいのエネルギーを吸収し、今日も色とりどりの花を咲かせている。
立川市コトリンク情報発信センター3F BALL.HUBたちかわにて展示中
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アロマキャンドル
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